【初心者向け】モノノードンのふるまいを解説してみた(ヒトと床)『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング』
2023.10.17更新
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今回は、「ナビつき!つくってわかる はじめてゲームプログラミング」(はじプロ)における”ふるまい”の解説をします。
レッスン1で学び、どのゲーム制作でもよく使うモノノードンの”ふるまい”、
- 見える
- 当たる
- 動く
- こわれる
- こわす
それぞれON/OFFの設定ができるので、32通りの設定があります。
使い方によってはとても面白い要素になりそうです。
でも、それぞれの”ふるまい”の組合せで起こる現象をちゃんと理解できていますか?
ナビつきレッスンを”何となく”進めてしまうと、
フリープログラミングでゲームを作る際に、思ったような挙動をプログラミングできない可能性があります。
よく理解しているあなたは復習のつもりで、
何となくレッスンを進めていたあなたは、この機会に改めて本質を理解していきましょう。
この記事はこんな人に読んでもらいたい
- ナビつきレッスンを”何となく”進めてしまっていたあなた
- モノノードンに面白い機能を持たせたいと考えているあなた
この記事を読めばこんなことがわかる
- ”ふるまい”の設定によっては、見えない床やダメージ床のような特殊なモノを作ることができる
- 『当たる』がONになっていないと、『こわれる』『こわす』が機能しない
前提:ヒトが床を渡る場合の”ふるまい”を考える
前提として、ヒトノードンが床(モノノードン)を渡るシチュエーションで考えます。
要は、レッスン1のチェックポイント1-3です。
ヒトノードンの設定は、
- 見える:ON
- 当たる:ON
- 動く:ON
- こわれる:ON
- こわす:ON
とします。
モノノードンの”ふるまい”組合せとその挙動
結論から示すと下表のとおりです。すぐに確認したい方は表を参照してください。
ちなみに、“動く”をONにすると、床は落ちてしまって意味がないので省略しています。
動く | 見える | 当たる | こわれる | こわす | 挙動 | |
0 | ON | 床が落ちていき、 何も置いていないのと同じ | ||||
1 | OFF | OFF | OFF | OFF | OFF | 何も置いていないのと同じ |
2 | OFF | OFF | OFF | OFF | ON | 何も置いていないのと同じ |
3 | OFF | OFF | OFF | ON | OFF | 何も置いていないのと同じ |
4 | OFF | OFF | OFF | ON | ON | 何も置いていないのと同じ |
5 | OFF | OFF | ON | OFF | OFF | 見えない床 |
6 | OFF | OFF | ON | OFF | ON | ヒトがこわされる”見えない何か” |
7 | OFF | OFF | ON | ON | OFF | 何も置いていないのと同じ |
8 | OFF | OFF | ON | ON | ON | ヒトがこわされる“見えない何か” |
9 | OFF | ON | OFF | OFF | OFF | だまし床 |
10 | OFF | ON | OFF | OFF | ON | だまし床 |
11 | OFF | ON | OFF | ON | OFF | だまし床 |
12 | OFF | ON | OFF | ON | ON | だまし床 |
13 | OFF | ON | ON | OFF | OFF | ただの床(チェックポイント4の正解) |
14 | OFF | ON | ON | OFF | ON | 見えるダメージ床 |
15 | OFF | ON | ON | ON | OFF | 落とし穴 |
16 | OFF | ON | ON | ON | ON | 踏んだらこわれるダメージ床 |
『当たる』がONになっていないと、『こわれる』『こわす』が機能しない
表からわかることとして、
『当たる』がONになっていないと、『こわれる』『こわす』が機能しない
ということは覚えておいたほうがよいです。
ただし、今回の前提である ヒトノードン と 床 の関係性を作るときに限ります。
プログラミングとは『あるべき姿』に向けて『判断』と『動作』を並べること でしたので、
こわれるにはどのような手順が踏まれるのか考えてみます。
参考記事①:【親・指導者向け】プログラミングとはコードを書くことではない
参考記事②:【初心者向け】プログラミングの問題を解くのに必要なたった1つのルール
[あるべき姿]ヒトノードンがモノノードンに乗ると、モノノードンがこわれる
[動作①]ヒトノードンがモノノードンに近づく
↓
[判断①]ヒトノードンがモノノードンに当たっているか?
→ (No)何も起こさない → 動作①へ
↓ (Yes)
[判断②]ヒトノードンのふるまい設定 “こわす” がONになっているか?
→ (No)何も起こさない
↓ (Yes)
[判断③]モノノードンのふるまい設定 “こわれる” がONになっているか?
→ (No)何も起こさない
↓ (Yes)
[動作②]モノノードンをこわす
手順を見ると、“当たる” の判断がなければ、”こわす”・”こわれる”の判断が行われないことになります。
このように、ナビつきレッスンを言われるがままに進めるのではなく、
是非1つ1つの設定の意味を考えながら・考えさせながらゲーム制作に取り組んでみてください。
まとめ:”ふるまい”の設定次第で「ただの床」から「見えないダメージ床」まで幅広いギミックが作れる!
今回は、 はじプロにおける”ふるまい” を解説しました。 まとめです。
- ”ふるまい”の設定によっては、見えない床やダメージ床のような特殊なモノを作ることができる
- 『当たる』がONになっていないと、『こわれる』『こわす』が機能しない
是非、”ふるまい”の組合せをマスターして、
面白い仕掛けがたくさんのゲームを制作してみてください。
ゲーム制作の参考として、下の記事も是非あわせてご覧ください。
合わせて読みたい:
【プログラミング初心者向け】「ナビつき!つくってわかる はじめてゲームプログラミング」つまづきやすいポイントを解説してみた(座標・回転・れんけつ面)
もし解説が必要な内容がありましたら、是非コメント欄に書き込んでいってください。
では、次の記事までごきげんよう。